価値観が多様化し、自分の人生を生きるためにブレない「人生の軸」をつくることが大切。そんな考え方で「人生の軸」をつくるマンツーマンコーチングコーチングサービス『ジブンジク』が企画する、実際にコーチングを体験した方へのインタビュー特集。
第五回は、「ジブンジク」のコーチとして働く鈴木友也様。
前職はキャリアアドバイザー。将来のキャリアのため、コーチングスクールを受講するものの立ち止まっている時に、「ジブンジク」に出会いました。
セッションを通し、「自分らしいキャリアを歩む」ことを決心し独立。
自分らしく生きる難しさ、「ジブンジク」との出会い、独立するまでの紆余曲折や、独立後の人生の主人公として歩むことの大切さをお送りします。
一緒に自分自身の働き方を自分で選べるようにすることの大切さについてに考えましょう。
Contents
30歳を前に、想像できてしまった未来
「ジブンジク」に出会う前、当時29歳だったんですけど、自分のこの先のキャリアがなんとなく見えてしまっていて、とても苦しかったんです。
キャリアアドバイザーとして働いていましたが、このまま40歳、50歳になったときに「求人紹介屋さん」みたいな感じになってしまうのではないかと。
あるいは、サラリーマンとして頑張って、会社の中で出世して、役員になって、という道を進むか。そのどちらかしかない感じで、まさにレールに乗ったサラリーマンの典型みたいな感じでした。
キャリアを変えるのであれば、マネジメントやマーケティングに職種を変えてみるなど、色々な選択肢はあったと思います。しかし、未経験から始めることが、今の自分にとって正しい選択なのか?と悩みました。
また、キャリアアドバイザーとして何千人もの方と面談をしてきた経験を活かせる道がないかなと、別の角度からも色々調べてみたりしました。そうして、「コーチング」に行き着いたんです。ちょうど会社で昇進したところで、部下を持ち始めたこともあり、カチッとハマった感覚でした。
それから、コーチングスクールで学んだ結果、知識やスキルを教えてもらえたのはありがたかったけど、なんだかな〜と(笑)。部下との接し方には活かせそうだけど、ここからはどうすればいいの?という感じで。
スクールが悪いとかではなく、当たり前ですが、自分でやるしかないんだと気づいたんです。
でも、本業は忙しいし、社内では副業する雰囲気があまり浸透してないこともあり、そこでまた止まってしまいました。
そうこうしている間に、中間管理職としての仕事の忙しさもピークになってきたんです。心にモヤモヤがある状態で、めちゃくちゃ忙しいので、アクセル全開で踏み続けてるけど、結果的には全然前に進めていない感覚でした。本当にあの時期はきつかったですね。
自分が学んだコーチングとは、全く異なる「ジブンジク」
その後、コロナウイルスの感染拡大が始まりました。
人材系の会社は、人に会ってなんぼの世界ですが、全てオンラインに切り替わり、在宅勤務で通勤時間もなくなり、自分の時間ができたんです。ちょうど、部署が変わるなどの色々な転機もあって、年内に自分の道を決めようと決めていました。
そんな時に、たまたま眺めていたFacebookの投稿に目が留まりました。それが、岡村さんのnoteだったんです。僕がキャリアアドバイザーになるきっかけは、転職活動をしていた時に、すごく素敵なキャリアアドバイザーの方にお世話になり、こんな人になりたいと思ったことなんです。その自分の尊敬するキャリアアドバイザーの方が、岡村さんのnoteをFacebookでシェアしていたんです。
投稿を読んでみると、「なんなんだ、この人は!」と衝撃を受けました。
「ど真ん中を生きる」をはじめとして、自分が知っているコーチングとは世界観が全く違っていて、「これだ!」と思いました。
当時は、コーチとしての仕事もしてみたいけど、そのためにはまず自分自身が、プロのコーチから本物のコーチングを受ける必要があると感じていました。そして何より、「今の自分のぐちゃぐちゃした人生をどうにかしたい」そう思い、投稿を読んでからすぐ岡村さんに連絡しました。
たどり着いた人生の「究極の目的」
岡村さんとのコーチングの中で、僕にとって最もインパクトがあったのが、自分の抱えている葛藤を紐解いていく、インサイトマップを使ったセッションです。
当時、自分はもうこの会社にいる事はないだろうと思っていたんです。この先は、「自分らしいキャリアを歩む」ことをしていきたい!とはいえ、結婚して妻が妊娠した時期だったので、自分だけの人生ではないとも思っていました。なので、「サラリーマンとして、守られながら生きる」というのも、別に悪いことじゃないし、むしろメリットが沢山ある。
この葛藤って結構ありがちだとは思うんですが、自分は「このどちらで生きるべきか」と考えてばかりで、結局決められず、身動きが取れないような状態でした。
でも、岡村さんからすれば、「どちらでもないんです」という話で、「人生の目的というのは、「どちらがいいか」ではありません。鈴木さんは、究極的には、どんな人生を歩みたいですか?」という問いを与えてくださり、じっくり向き合ってくれました。
そうしてセッションを続けて、この葛藤を紐解いていきました。そして最終的に、自分の人生の究極の目的として、「心からまっすぐな幸せを歩む」という言葉を導き出すことができました。
これは、自分の心に嘘をつかないとか、自他共に正直に生きる、といった意味合いです。
それまで会社員をしてきて、たくさん「嘘」をついている自分がいることに気づいたんです。僕のイメージでは、会社で働くことって、事業、役職、勤務時間、給与、あらゆることが決められていて、その中で自分の色を出してくださいという感じでした。違和感がありつつも、会社が求めていることに歯向かってまで、何かをやるほど度胸もなく、何にでも「Yes」と言える自分になってしまっていたんです。
会社から求められていることをやるのが、実は、自分の心の中では苦しかったんです。それなのに、自分に嘘をついていることを誤魔化して、仕事頑張ってる感を出して、キャリアアドバイザーして、出世して、マネジメントして、そこそこ30代としてイケてるじゃん!みたいな感じに思い込もうとしている自分、かなりヤバいなと(笑)
結局、本心で生きられていない違和感を心が訴えているのに、それにフタをして「外の基準」で生きてしまっていたんです。
これでは、転職をしようが何をしようが、変わらない。この考えのまま、働く場所を変えたとしても、また同じことが起きると思いました。
実は、岡村さんにコーチングをお願いした時は、転職活動の真っ最中で、最終面接を3つぐらい控えていたんです。この中のどれかで、最終的な意思決定ができたら嬉しいと思っていました。しかし、コーチングセッションが終わってから、全て辞退しました。
たとえ転職したとしても、同じ悩みの繰り返しになる確率が高い。「心から真っ直ぐな幸せを歩む」ことが、自分にとっては大事で、転職することは目的ではない。心からそう思えたので、この決断自体は容易でした。
会社の中で「ジブンジク」で生きる。
ただ、転職しないと決めたことで、残念ながらまた振り出しの悩みに戻ってしまいました。それからは、会社の中で「ジブンジク」に全て振り切って仕事をした時に、どこまで通用するのか試してみようと思ったんです。
辞めようと思っていたし、出世も気にせず、「Yesマン」だった自分から、なりふり構わず「ジブンジク」で、とことんやり切る方向性に切り替えてみました。
会社なので、売上や利益の業績優先になってしまうタイミングがあったりします。そういった時に、部下のため、求職者のために、自分のやりたいことをする。相手にどストレートに貢献する、嘘をつかない生き方をすることを徹底しました。ただ、なかなか自分軸を意識した発言がすんなりと「そうだね」となるわけでもなく、ストレスを感じるシーンもありました。
一方で、部下からの声はすごく良くなりました。相談される頻度が高くなって、何かあったら話に来てくれる。話を聞いたら、「頑張ります」と言って、エンジンをかけてくれる。「実は、、」と言う相談が増えるとか、それこそ「コーチング」ですね。それは嬉しかったです。
チャレンジしてみた結果、会社の中で「自分軸」で生きられなくはないと思いました。けど、どうしても自分の主張を我慢している感覚が拭えなかったんですよね。
ただ、30歳相応の給料をもらい、福利厚生、役職もある。このままいけば、安定的に生きていけるという環境下ではありましたが、また、振り出しの悩みに戻ってしまうんです(笑)
そして、独立。
結論、会社を辞めて、独立しました。
12月に会社の中で組織変更があるので、そこまでに意思決定をしようと思っていたんです。もともと濃厚だった選択肢は、本業をやりつつ、「ジブンジク」のコーチをやるという考えでした。僕がコーチングを学び、コーチとして活動していきたいという想いがあったので、岡村さんが誘ってくださったんです。岡村さんがみっちり指導してくださることもあり、自分としては本当にありがたいなと。
なので、会社に辞めると告げる2日前までは、その選択肢でした。
ただ、ふと「このままやってても同じことの繰り返しだわ」と思ってしまったんです。
組織編成があっても、おそらくまた1年間やることはそこまで変わらないと思った時に、そんなに変わらない自分の姿が見えました。1年後の自分が、想像できてしまったんです。
本当は、本業ではなく、「ジブンジク」のコーチとしてフルコミットしたいと思ったんです。本当に、コーチングにフルコミットするなら、会社を辞めるしかない!と思い、会社に辞めることを告げました。
決心した頃、子どもが生まれたんです。自分の子どもに、我慢してお金を稼ぐパパの背中を見せるより、やりたいことに突き抜けて、失敗しようがうまくいこうが、正直な選択をしたパパの背中を見てもらうほうがいいんじゃないかと思いました。
人生は1回きり!会社を辞めたからといって、地獄に行くわけでも、 貧困になるわけでもない。うまくいかなければ、また転職する選択肢もあるし、何をびびっているんだと。そうして、2日で意思決定しました。
届けたい価値を、真っ直ぐに届ける
独立して大きく変わったのは、「主人公が自分になった」という感覚です。
これは個人の捉え方だと思うんですけど、僕は、主人公は会社だと思っていたんですよね。会社という主人公がいて、その下に僕という人がいる。会社に従うことによって、お金が入ってくる。その等価交換で成り立っていると思っていました。
いざ独立してみると、その仮説は見事に的中。今は、心から自分の軸で仕事をする、真っ直ぐな人生を歩むことができて、この上なく幸せです。
会社という枠組みの中で、これを提案しましょうという制限がないので、「ジブンジク」のコーチングが相手にとって価値貢献になるなら「ジブンジク」を提案できるし、それ以外のソリューションがいいと思えば、そっちを提案する。無理をして相手にサービスを強要しなくて済む。そういった判断を全て自分でできることが、すごくいいですね。
フリーランスになることの良さって、おしゃれなカフェでMac PCを使いながら午前中だけ仕事して、午後はゆっくり映画見て…とかよく言うと思うんですが、そういうのは僕は好きじゃなくて(笑)
どちらかと言うと、自分のプライベートのためというより、自分が届けたい価値を、しっかりと届けること、相手が望んでいることに、フルコミットできること。それを、自分の都合や会社の売上を度外視してできることが、僕にとって最も良いことです。
なので、会社勤めが悪いというより、顧客貢献にフルコミットすることができる環境であれば、会社員でもフリーランスでも、別にどちらでもいいと思っています。
僕の場合は、独立するという意思決定をすることによって、そこができるようになりましたね。
「ジブンジク」があるからこそできる「複業」
僕もそうでしたが、働き方とかキャリアで悩んでいる人って、この世の中に常に一定数いると思っています。その原因は「週5勤務」にあると思っています。サラリーマンとして会社に勤めて、福利厚生があって、生活が保障されて、そのレールから外れちゃいけないという世の中の雰囲気。盲目的にそれに従うから、苦しくなってしまう。
一歩踏み込んでみると、全然レールから外れても大丈夫でした。別に犯罪者になるわけでも何でもありません(笑)
一方で、サラリーマンとして働くことも、とても素敵なことだと思っています。共通の目的に向かい、仲間と一緒になって頑張っていけるのは、会社に属しているからこそできることです。ただ、「会社が全て」となってしまうから、辛くなるんです。
つまり、働き方を自分で選べるようにすることが大切だと思います。会社員がいいなら会社員をすればいいし、フリーランスがいいならフリーランスを選べばいいと思うんです。他にも、キャリアアップのために転職したり、社内で出世したり、今のキャリアを打開する方法論はいくらでもあります。
そして、それを実践するための土台となるのが「自分の軸」です。外の世界にだけ答えを求めると、自分が本当に何をしたいか分からないがために、色々手を出して中途半端になったり、転職しても同じ悩みを繰り返したりといった結果になりかねません。
働き方を自分で選ぶこと、そして、そのためにも「自分の軸」を作ることが必要なんです。
僕は、それぞれの働き方のいいとこ取りをして、自分の仕事をポートフォリオ化する、「複業」を実践しています。例えば、一対一で密に関れるコーチングを提供しつつ、YoutubeやSNSで、より多くの人に対して価値を提供する。こんな風に、自分の働き方を自分で選べる状態になることで、自分の歩んでいきたい人生を歩めるようになると思います。
転職、昇進、独立など、これら全てを僕は今までに経験してきました。そして、キャリアアドバイザーやコーチとしての経験も活かし、より多くの方が、自分の人生を歩めるようになるためのものを、世の中に提供していきたいなと思っています。
同じようにキャリアに悩んでいる方へ
自分と同じように悩んでいる方には、「今いる世界が全てじゃないよ」と伝えたいです。
会社に勤めていると、あたかもその世界が全てであるかのように感じてしまうことがあります。でも、それ以外にも選択肢はたくさんあるんです。
ただ、その答えは外の環境にではなく、自分の内側にあるということも忘れてはいけません。自分の心の声にフタをせず、正直に聴く。その上で、外の世界に目を向ける。この「内」と「外」の両方をしっかり知ることが、自分の人生歩む上で、とても大切だと思います。
[取材構成編集/文]
廣井勇也
[編集/イラスト]
株式会社ヒトト製作所
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