ビジョンドリブンな組織にするためのワーク「組織のコンパスを一致させる – 私たちはどこに向かうのか? – 」
こんにちは!
ジブンジク代表の岡村です!
先日、某スタートアップ企業から、
「一つの目標に向かい、同じ熱量で戦える」強い組織にしたいというオーダーがあり、チームビルディングのワークショップを実施してきました。
と満足度も高い結果となったので、より多くの人に伝えておきたいと思い、このワークショップの内容をお伝えいたします。
前回は「概要」をお伝えしました。
今回は「ワーク」を共有していきます!
先に謝っておくと、
今回のテーマは、
『組織のコンパスの一致』と『個人のコンパスの一致』の2つがあるのですが、『個人のコンパスの一致』で必要なコアビジョンを見つけるためには、グループワークではなく、一対一の個人セッションで見つけていくので、今回のワークでは行っておりません。
そのため今回は『組織のコンパスの一致』を生み出すためのワークのみ共有をさせていただきます。
それでは、ビジネスリーダーのあなたには、自問自答、考えながら読み進めていっていただければ嬉しいです。
それでは本題に入っていきます!
連載: 強い組織の作り方
強い組織を作るための2つの問い
Why are we here?
(わたしたちは、なぜここにいるのか?)
Why am I here?
(わたしは、なぜここにいるのか?)
前回、最強の組織づくりには、
この2つの問いに明確な答えを持っていることが大事
であることを確認しました。
それぞれの組織には、ビジョンや理念、行動指針、目標など様々な指針がもともとあるんだから、わざわざ考える必要ある?
と思った方もいるかもしれませんが、
これらの指標は、
役職や立場に視点が変わるので、見える景色も変わってしまう
= 指標の見え方もそれぞれ違う
のです。
Why are we here?
(わたしたちは、なぜここにいるのか?)
をあらためて定義することで、ビジョンや理念、行動指針、目標を異なる立場からの、異なる視点で捉えることを防ぎ、同じ方向で邁進することができるようになるのです。
では、どうやって『Why are we here?』を見つけるのか?
次のフレームワークを共有するので、自分自身に質問を問いかけ、みなさまの組織の答えを見つけてみてください!
組織のコンパスを定義するためのワーク
組織のコンパス『Why are we here?』を定義づける際には、とてもシンプルな流れで問いを繰り返していきます。
Vision
- 私たちが成し遂げるビジョンは何か?
▼
Mission
- 私たちの使命は何か?
- 何に命を使うのか?
▼
Value
- 私たちは誰にとって、どんな存在意義があるのか?
- どんな価値を提供するのか?
▼
Team
- 私たちは、存在価値を最大化するために、どんな強みを磨く必要があるのか?
▼
Rule
- そのために守るルールはあるか?
実際に行う場合には、経営者が自ら考えることはもちろんのこと、幹部層のコアメンバーで集まり、腹を割り固めていくことも重要です。
ワンポイントアドバイス
Visionをある程度、言語化したら、
- 目的
- 根源
この2つへあらためてアプローチすることがおすすめです。同じ未来にワクワクし、地に足ついたものを共有することができます。
目的へアプローチする
目的へアプローチするとは、
自分が目指している「コアビジョンが合っているのか?」をあらためて問い直すことです。
これを実施することで「なぜ、何のために」(WHY?)取り組むのかを問い直すことになり、ビジョンを達成することの意義や、未来のワクワク感が醸成することができます。
具体的な方法としては、
「抽象的」に言語化、「感覚的」に言語化という2つの手法を実践することで、問い直しをしていきます。
抽象的に言語化する
「なぜそのビジョンを実現することが必要なのか?」を抽象的に言語化することによって、本当の目的が見えやすくなります。
抽象化して問いを用意しましょう。
具体的な正解はなく、みなさまの組織にあった問いを見つけてもらえたらと思います。
使える例をいくつか挙げておきます。
- そのビジョンが実現されたらどのような世界や社会になっているのか?
- そのビジョンを実現することでその先にどこに向かいたいのか?
感覚的に言語化する
この問いによって、
目的(Vision)を達成した時を想像して、具体的なイメージを体感することで、特定の感情や反応を引き出すことができます。
また他者との共有の際に齟齬が減り、同じ目的を追いかけやすくなります。
この目的を達成したい!というワクワクする状態まで、視覚、聴覚、体感覚など、それぞれの感覚でどう感じるかを想像して、イメージ化していただくことが大事です。
視覚
- その目的を成し遂げたときに、何が見えるのか?どのような景色が見えるか?
- お客様(ユーザー)はどのような顔をしているか?
- 周りのメンバーはどのような表情をしているか?
聴覚
- その目的を成し遂げた時に、人々はどのような話をしているか?
- 周りのメンバーは何と言っているか?
- 今までお世話になった人はどのような言葉をかけてくれるか?
体感覚
- その目的を成し遂げたときに、どのような気持ちになるか?
- どのような感情、感覚になるか?
根源へアプローチする
根源へアプローチすると、
目的(Vision)を設定した根源的な理由や原体験の紐づけを行うことで、考え方を『足に地がついた状態』にするために有効です。
根源理解の問い
- 何がそうさせたのだろうか?
- なぜそのようにしようと思ったのか?
というふうに、ひたすら掘っていくことで根源的な理由や原体験が見つかりやすくなります。
理念や価値観の形成には必ず、何かしら原体験があります。
人それぞれ違っているので、この根源理解の問いで、深掘りをしていただき、共有を行い、自己理解と他者理解を深めてもらえたらと思います。
組織のコンパスが一致している組織は強い
組織のコンパスが一致している状態、つまりチームが同じ方向を目指している状態になると、パフォーマンスの向上や、一体感の醸成など様々なメリットがあります。
- 「全ての意思決定や行動がビジョンに向かっている」とビジョンドリブンな経営ができること
- 採用において、理念に共感する仲間、ビジョンマッチな仲間が増えること
にもつながります。
「突き抜けたビジネスリーダーは、条件ではなく、ストーリーでキャリアを決める」
という言葉もある通り、理念に共感してくれる人を採用することもできます。
モチベーションの観点でも、
スタッフが報酬や評価などの「外発的動機づけ」ではなく、やりがい、生きがいといった「内発的動機づけ」で動くようになります。
組織のコンパスが一致し、一貫している土台を作ることで、習慣化され、文化になり、DNAになります。
まとめ
あなたの組織は
Why are we here?
(わたしたちは、なぜここにいるのか?)
- この問いに全員が共通言語の答えを持てていますか?
- 熱量は一致しましたか?
答えをメンバーと共有し、一緒に未来にワクワクしていただけたらいいなと思います!
ぜひ時間を作り、ワークを進めて見てください!
組織と個人のコンパスの一致を考えるきっかけになれば幸いです!
それでは、
誰もがジブンジクを持ち、人生の主人公として輝きますように!
連載: 強い組織の作り方
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